7月26日 第18ステージ トリシュルバイズ〜ポー 171km

フランスのデマールがチームに待望の勝利をもたらす

グルパマFDJのアルノー・デマールがスプリントで優勝 © ASO

【ポー(フランス)山口和幸】グルパマFDJのアルノー・デマール(フランス)が70回目の訪問となる伝統のポーで、コフィディスのクリストフ・ラポルト(フランス)をスプリント勝負で制し、今大会初優勝。2017年の第4ステージに続く大会通算2勝目を挙げた。

総合成績ではマイヨジョーヌのゲラント・トーマス(英国、スカイ)が他の有力選手とタイム差なしの集団でゴールして首位を守った。大会は残り3日。ピレネーでの最後の山岳区間、総合成績をほぼ確定させる個人タイムトライアル、そしてパリへの凱旋パレードだ。

新人賞のピエール・ラトゥール(フランス、AG2Rラモンディアル) © ASO

フランズ勢のスプリンターが久しぶりの快挙
フランスのスプリンターが平たんステージで1位と2位を占めたというのは、じつは40年ぶりだという。同様に1選手が2勝を挙げたのも14年ぶり。ベルギーやオランダと比べると小柄な選手が多いフランスでは、その軽さを生かして山岳で活躍するヒルクライマーを目指す若者が多いからだ。そのなかでデマールはスプリンタータイプの資質があり、フランスチャンピオンになった実績もある。

「山岳でなにもできないことは知っている。昨日のピレネーも本当に苦しかったが、平たんステージになったら絶対に勝つんだという気持ちで耐えた」とデマール。

前半のアルプスで名だたるスプリンターがタイムオーバーで失格になった。デマールはこの大会に臨むにあたって、弱点である上りのトレーニングを集中的にこなしたという。その成果がアルプスの山岳ステージで制限時間内にゴールさせた。

「たった1勝かも知れないけど、これだけで今年のツール・ド・フランスは大成功だ。あきらめたら終わりなんだ。その気持ちを支えてくれたチームメートや妻や家族に感謝したい」

シャポー、シルブプレ! © ASO

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ゲラント・トーマス(英国、スカイ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)
□マイヨブラン(新人賞)ピエール・ラトゥール(フランス、AG2Rラモンディアル)

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